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一站で分かれた52系統はそのまま併用軌道を終点まで南に向かって走ります。中国風建物をバックに走るのは長春市電のシンボル、1形式1両の「長春号」です。前面に見事な毛筆体で長春号と書かれ意気込みが感じられますが車体の痛みは相当のものです。
52系統の終点五站の様子で背後が線路終端部です。この路線は既に廃止されてしまったようです。コメコン風のこの電車は52系統専用のようで新しそうですが作りは安っぽく感じられました。
上の電車の車内です。ドア脇の椅子は車掌用で社会主義では乗客を立たせても車掌は座って勤務します。ただしこの写真で座っているのは乗客です。
54系統途中の錦陽路にある車庫に入れてもらいました。何とも言えないスタイルの409号が待機しているのを捉えることが出来ました。そうは見えませんが現役の営業用車両です。
車庫の奥に押し込められた車両群。やはりそうは見えませんが廃車ではなく、修理補修中のようです。右の電車は塗装を補修しているように見えますが、どの状態をもって完全とするのかはとうとう理解できませんでした。
車庫の建屋です。乗務員は女性ばかりでしたが、車庫には男性職員の姿が多く見られました。最も多い右のタイプの電車は明らかに満洲国時代の日本製と思われますが見た限りではメーカーを示すものは見つけられませんでした。
ビューゲルが故障したのか、集電線を竹竿の先で架線に押し付けて電車が入庫して来ました。屋根でその危険な作業に従事している女性は車掌と思われます。
日本製(と思われる)電車の簡素な運転台です。計器類は一切ありませんが運転には差し支えありません。コントローラーは国内でよく見る形状ですが、メーカー名等は見られませんでした。

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