豊田市在住の中学生時代、名古屋駅は魅力溢れる場所でした。中学生が駅で写真を撮るのは今も昔も変わらないようです。昭和43、4年の名古屋駅は電化、非電化、新幹線、蒸機など非常にバラエティが豊かで飽きることがありませんでしたが、少ない小遣いで買ったフィルムに焼き付けたのはやはり蒸機がメインとなりました。
1968年9月15日、1969年6月15日撮影
2002年11月3日製作

運転を開始したばかりのキハ181系特急「しなの」です。この形式が最初に投入された列車で当初はトラブルも多かったような記憶もあります。左のキハ20系は関西本線の普通列車です。

昭和43年9月15日撮影

発車待ちの関西本線下り普通列車でC57139の牽引です。同機はお召し列車牽引の経歴もあり、給水温め器のバンドに名残が見られます。左端のプラットホームは新幹線のものです。

昭和43年9月15日撮影

武豊線で運用するC11です。名古屋機関区の所属で名古屋、大府間東海道本線での回送運用がありました。

昭和44年6月15日撮影

関西本線と新幹線の間にある貨物線を通過するD51牽引の貨物列車です。けっこう頻繁に行き来していました。

昭和44年6月15日撮影

関西本線下り列車を牽くC5730です。重油タンクやシールドビーム補助灯などのないすっきりしたスタイルの1両でした。

昭和44年6月15日撮影

別の列車ですが同じく関西本線のC57牽引下り列車です。向こうから入線してくる電車は中央西線の70系による普通電車です。

昭和44年6月15日撮影

関西本線下り普通列車の先頭で発車待ちするC5780のキャブの表情です。名古屋機関区のC57はナンバープレートの地が赤く塗られていましたが、そのせいでプレートの文字がよく写らなかったのが残念です。本機は重油タンク付きでした。

昭和44年6月15日撮影

関西本線下り普通列車の先頭で発車待ちするC5783の正面です。いわゆる門鉄デフは北九州(大分だったと記憶)に配属されていた時の装備ですが、次に長野へ移動の際、強度に不安を感じた長野工場で補強の棒が追加されたそうです。

昭和44年6月15日撮影