西鉄の路面電車である北九州線は私の小学生の時期を通して最も身近にあった鉄道です。写真を撮り始めた頃は身近すぎて撮影の対象にはなりませんでしたが、北九州を離れてからその魅力に気付き、昭和51年には3回も訪問してしまいました。丁度その頃、ワンマン化が進んでいましたがなんとか小学生の頃のイメージを写真に残すことが出来ました。

思い入れが強く、写真も多いので4ページに分けました。

1967年6月25日、1976年3月10日、5月13日、12月21日、1978年7月撮影
2001年5月26日製作

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昭和42年6月25日撮影
私が自分の意志でシャッターを押した初めての鉄道写真です。オリンパスペンを買ってもらい初めての日曜に近くの鹿児島本線に撮影に行きましたが最初に並行している北九州線の電車が来たのでシャッターを押したものです。いい具合に流し撮りになっていますがこれは意図したものではなく、縦位置に構えたハーフサイズカメラで手ぶれを起こした結果に過ぎません。

中井口、中原間

昭和51年3月10日撮影
なぜか春の九州というと雨というイメージが強いのですが、この時の九州旅行も初日は雨に祟られました。門司港駅に近い北九州線の門司終点の様子です。ワンマン化された100形138系と600形が折り返すところです。

門司

門司区と小倉北区の境界にある北九州線唯一のトンネルの様子です。門司方面から600形がやって来ました。

新町、赤坂間

本線とは軌間も異なる北方線の魚町終点の様子です。後ろで直角に交差する道路に北九州線が通っています。北方線はひと足早く昭和55年に全廃されましたが、今はモノレールがほぼそのルートに沿って走っています。折り返しの331系連接車です。

魚町

特急「はやぶさ」を小倉で下車し、駅前通りを歩くとこの場所で路面電車に出会えました。朝のラッシュ時間帯だからか、連接車以外では最も車体の大きい500形がやって来ました。直交する道路の上空を今はモノレールが走っています。

魚町、小倉駅前間

小倉の繁華街、井筒屋デパート前を走る1000形連接車です。行き先は筑豊電鉄線直通で楠橋となっています。背後の信号の右側に前出の北方線終点があります。

魚町、室町間

旧塗装のカラー写真です。ネガの褪色が激しかったのですが何とかこの程度まで復元しました。小倉駅前を走る1000形連接車です。

魚町、小倉駅前間

紫川に架かる勝山橋を渡る200形です。この200形は最も古めかしい印象があり、昭和51年当時は走っているのを見掛けることも稀でした。写真を見て違和感を覚える方もあると思いますが、この付近の道路は電車を除いて一方通行になっていたため車が右側を走っています。電車廃止後は解除されたようです。

魚町、室町間

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